ちょっとベンチに腰掛けて

何もしたくないなあ、疲れちゃったなあ、なんて言うくらいなら、大きくため息をつきましょう。

二月


寒さのピークに、今年の雪景色は未だ全貌を現さず。控えめな粉雪かと思いきや、わが故郷関東平野はみぞれびちょびちょ、アスファルトに泥混じりの水では風流さの欠片もない。


昨年も全く同じ日のことを思い出した。元旦や誕生日でもなければ1日僅か数時間の出来事など記憶の彼方へ飛散・霧消してしまうものだが、殊にひっかかった出来事はその例に非ず、案外鮮明に思い出されるものであった。


懐古主義なる人物評価を得るのは甚だ不本意ではあるが、しかし記憶の美化に依存していきるのも、通時的呪縛から逃れられぬヒトの宿命であり、まさに貴方もその一翼を担っていることを忘れないでいただきたい。


つまりは、もう少しで大学生になれそうなんです。