ちょっとベンチに腰掛けて

何もしたくないなあ、疲れちゃったなあ、なんて言うくらいなら、大きくため息をつきましょう。

砂丘



オランダってけっこう標高がひくくて、湾のをせき止めると上流からの土砂や砂浜から風で飛ばされた砂粒が、だらだらとたまってゆく。やがて砂浜から徐々に海岸線が後退して干拓地ができるらしい。

干拓地ができると、もともと海であったその場所を囲んでいた砂浜は、相対的に陸地の中では標高が高くなるから今度は砂丘と呼ばれるようになるらしい。

へー。(オチなし。ズッコケを認める)






初回で書いたが、あくまで教養にかけた男の日記であり、全てを真実と捉えないで欲しい。ネットユーザーの諸君らに態々告げることでもなかっただろうか。







ところで、世の書き手に読者への配慮は欠かせないものなのだろうか。
間違った記述の散見されるものは廃れるだけ。社会全体が教養のための書物の刊行を血眼になって進めているのならばともかく、書き手の意志のみに基づく本とその中身の流通を、その度読者である我々がふんぞり返ってあれこれと指南する必要があるのだろうか。 
つまんない相手をしてる暇があるなら、もっと楽しい本読めや。





おっと、なんだかブログにする意味のない記述ばかりだ。
せっかく読んでくれている人のためにも、面白いことをかかなくちゃ。
くわばらくわばら。

夜日記



本日も心地よい天気であった。根暗な僕は意気揚々と近場の大学図書館へ出かけ、勉学に励んだ。
土曜日もかつてはバリバリの平日だったのよ、なんて誰かが悲嘆しそうなほど静かな校舎。誰も乗せずに動くエスカレーターのごおんごおんという響きがこれまたちょっとばかし、寂しい。一人分の幅しかないそれに乗って登り、駅の改札みたいなゲートを通って知識の宝庫へ立ち入った。
 本の匂いなのか、床に敷き詰めたカーペットの匂いなのか、天井の高い図書館の中では吸う空気も嗅ぐ空気も、ちょっと異質な感じがする。そうは言うものの、普通はこれだよとは示さない、否、示せない。そういえばこの前の講演会で教授も同じようなことを言っていたな、などと思い出してしまった。

さて、席につけば、聞こえるのは遠い席でページをめくる音と、時折鳥のさえずりのように聞こえる女子大生の笑い声くらい。これがすぐ隣じゃたまったもんじゃないが、幸いにも彼女らは図書館の遠く反対の側に生息している。緊張感のない静けさに心地良さまで感じながらやたら性能の悪い頭を動かした。


夕方になってお腹が空いたので、あきらめて僕は帰路についた。日も伸びたなあ、などと感心していたら、今がピークだったことにはっと気づいた。12月に日が遅いのはわかるけど、6月の日が一番長いのは、どうも感覚として不思議だね。暑さと比例して欲しいものだ。夏はあっというまに過ぎ去っちゃうんだなあ、きっと。


家に着いたら猫がお出迎え。もうだいぶご高齢の方なので丁重にもてなさねばならぬが、どうにもアクティブな爺さんである。飯をよこせと頭をぐりぐりと押し付けてくる。
勿論餌はやるけど、あんまり一度にあげると×××××だからね。八分目で我慢してもらうのだ。


夜。一番好きな時間。
一日の中でもっとも現実的な意識が冴え、同時にもっとも現実からの逃避を切望する時間でもある。楽しいことがあった日の夜が一番辛いね。幸せなうちに死んでしまいたいと思うけど、生存本能を超えられる奴はなかなかいないものだ。ああ僕は僕自身としては不幸だが、社会に属する一個人としてはこの上ない幸せ者なのだと、黒焦げのパンを齧るような、利のない葛藤に悩まされながら、いつの間にか寝る。


さて本日もそろそろ。

朝日記



梅雨にさしかかり、当分は文字通り日の目を見ることのない生活となる。尤も、決して雨は嫌いではなく、四方八方を塞ぐ雨音に聴き惚れてしまう僕にとっては苦でない。むしろ歓迎したいくらいである。ざあざあと音の立体の中にいると不思議と身体が浮いているようにも思える。しかし、どうにもやはり晴れという天気を基準に暮らしている人間にとっては、雨はどこまでいっても"悪い"天気と言われ、区別されてしまうようだ。
恵みの雨じゃ、ばかたれい。


 ところが、こんなことを風流だねえ〜とかなんとか言っていられるのは、インフラが充実して年間にほどほどの雨が降り、川から離れた丘の上に住んでいる郊外の人々くらいなもので(たぶん)、想像する以上に雨は色んな顔をもっているようだ。

あいにく気象予報士でない僕は詳しい知識は持ち得ないが、スズメの額ほどの我が記憶デバイスを参照すると、本州の気候はおおむねCfaである。かつて地理を勉強した諸君、覚えているだろうか。そう、温暖湿潤気候である。
C・・・最寒月平均気温-3~18℃
f・・・年中雨のある湿潤な気候
a・・・最暖月平均気温22~
ドイツ語であっただろうか。このアルファベットの組み合わせで世界中の気候を(大まかに)表すことができるのである。

いやあ、文系学問の中で、突出して面白い教科だったね、地理は。きっと高校生の社会科では、唯一「思考して答えを導く」教科だったからじゃないかな。
僕は世界史もやっていて、先生は「暗記するだけじゃ論述できん」みたいなことを言ってて、確かにそれは150%真実なのであるが、それでも一年間勉強して、何に気づくかというと、「あ、世界史って暗記ゲーだったわ」ということなのだ。あ、一応いっておくと、あくまで大学受験レベルの話。
それに比べて地理は覚えることは地形や気候のメカニズム、単なる暗記ゲーは国名と国の場所くらいじゃないかね。国の名前だって半分は一般常識的に知ってるし、本当もう楽しい科目であった。

グローバル化だから英語、なんて安直に言わずに、やっぱこういう"世界を知る"学問も大切なんじゃなかろうか。英語はツールとして非常に役立つけど、英語が喋れるだけの人材なんて誰もいらなだろうに。そんなのは日本人ではなく英語圏の人を雇えば済む話なのだ。日本に生まれた人間ならば、優れた学校制度(世界中で相対的に見たらの話ね。ゆとりが悪いなんて猿でもわかるのにどこの阿呆がそんなことしたんだろうね)で可能な限りの教養を身につけることこそ一番の武器になるはずだ。
"教養があり、異物を理解しようと努めることのできる、国際言語「英語」の扱いに長けた世界有数の経済大国の人材"とかなんとか言っちゃって、もうこれ内定GETでしょ。地理good job.


とまあ、僕の地理愛は止まらない。
地理的知識は皆無に等しいが、地理という学問がすばらしいものだと思っている。


さて、今日は晴れだし、外に出ようか。

雑記


僕には4人の師匠がいる。
達筆だとか綺麗だとか言われる僕の字は、
彼ら彼女らからこっそり盗んだものだ。


幼稚園時代から地面に自分の家の住所を書くのが趣味だった僕は、物心つくまでには、綺麗な字がかけることに喜びを覚えた。
「本物の"す"が書けた!」と若き日の僕少年が叫んだ時、たぶんそこには随分と納得のいく"す"の字が書けていたことであろう。綺麗にかけたぜマミー、と自慢したかったのだ。
ともかく、個人情報の流出を気にもとめず、文字を書くのが楽しかった僕は当然ながら鍛錬も怠らず、周囲の人間から技を盗もうとしたものだ。

で、小3の時の左利きの男子、中1のときの左利きの男子、高2のときの女子ふたりの字を見たときにビビビと頭に電気が流れたので、彼らの字の要素を取り入れた。


ところで、である。
靴下に穴が空く度になおしていたらとうとう元の靴下の部分がなくなってしまった、みたいなあの感じが頭をよぎるのだ。
はたしてこれは自分の字か?と問いたくなるのだ。

自分の字は、ちょっと意識しただけで簡単に変えられるし、すごく読みやすくなる。
だけどもなんだか段々、自分らしい字なんて何処にもないように思えてくるのだ。小3のときのあいつの要素、中1のときのあいつの要素、高2のときのあの子らの要素を僕の字から抜き去ると、そこにはかすかに文字の痕跡がたどれる程度な気がしなくもない。
まあ、何事も周囲との関係性から成り立つというのは頷ける。悩むより既存の考えにあてはめたほうが楽だしね。成長しないけど。



反町さんの質問かっこよすぎ。


おやすみ。

思い立ったが!


今日がその吉日というわけだったのだ。

ブログ始めてではないけど、コンスタントに更新したことがない。
これも、まあ週一で投稿できればええかな、くらい。
何か伝えたり広めたいことがあるわけじゃないけど、ま、ブログなんてそういうのが大体でしょう。



このブログは(上の数行で確信した方もいると思われるが)人間性と一般教養にかけた男が気ままに暮らす模様を、不定期に掲載して行く。

ネットサーフィンをする上で"エキサイトしたい!"とか"面白くってためにもなるイケイケなブログよみたい!"とか4月に買ったばかりのMacBookの前でウハウハしてる方には申し訳ないが、このブログのテンションは低い。モーツァルトしか聴いたことのないエセクラシックファンの小学生が初めて家で一人でショスタコーヴィチを聴いた時のテンションくらい低い。


ともかく、前置きはしたので、これからふと思いついたことや興味を惹かれたことがあれば更新していくつもりである。

偉そうな文体だが若いので、偉いことは全然言いません。すまんね。



簡単に自己紹介しておくと、ロックが好きだが、生まれたのが平成なのであの輝かしきセブンティーミュージックは間接的にしか知らない。昨今の加速度的に広まる情報化社会においては"ようつべ"などという便利なサイトもあるので我々の親世代よりもしかしたら幸福なのかもしれないが。







さて、初回からなかなかつまらない記事になってしまった。

読者になったり、コメントしたり、気軽にぜひしてくださいませ。返信など遅くなるかもしれませんが、絶対に返します(ステマや荒らしはやめてね)


さてさて。ではまた。